ほぼ日の学校は、古典を学ぶ場です。
古典と聞いただけで、自分とは縁遠い、と感じる人も多いでしょう。
実は、私もそうでした。
名前は聞いたことがあるけれども、ちゃんと読んだことがない、
人と語り合ったこともない、
そんな作品が山のようにありました。
シェイクスピア、万葉集、論語、ゲーテ……。
あるいはダーウィン、源氏物語、世阿弥、司馬遷……。
古典は過去の遺物だと思って、タカをくくったり、敬遠してきた皆さん!
読みかじり、聞きかじりで何となくやり過ごしてきた人たち!
私はどうも、最近になって、その「欠落」が気になります。
何とか学び直せないものだろうか、と思います。
そこで、何かいい補助線を見つけることで、
古典というものを、いまの自分たちの好奇心に照らして、
おもしろく読み解く試みを
始めたいと考えました。
情熱にあふれる講師陣の助けを借りて、さまざまな工夫を凝らしながら、
古典の真髄に迫りたいと思います。
最後に―。
「ほぼ日の学校」は場と機会を提供しますが、
ここで不可欠なのは、受講者自身の参加する意欲です。
古典の魂を全身で受けとめ、
そこから生きる力と勇気を得ていただければと願います。
2017年10月吉日
ほぼ日の学校長