講師紹介

橋本治さんほど
多彩で多様な作品を残した作家は
これまでに類例がなく、そしてこの先も
もう出てこないかもしれません。

イラストレーターとして仕事をスタートし、
作家に転じたあとも、戯曲、小説、
古典の現代語訳や翻案、評論……と、
その活躍をひとことでまとめることが
できないほどの広がりがありました。

そして、そのどの分野にも、
橋本さんの作品に大きく影響を
受けた方々がいらっしゃいました。

今回、登壇いただく講師のみなさんの多くが、
橋本作品に人生を揺さぶられた方々です。

評論家、エッセイスト、仏文学者、
編集者、国文学者、作家、映画監督、ライター、
歌舞伎研究者……
橋本治さんという「大きな存在」が
それぞれのフィールドに残した足跡を、
すばらしい講師のみなさんとともに
たどっていきたいと思います。

写真:福田知弘

竹本越孝さん女流義太夫太夫

たけもとこしこう。1972年竹本越道氏(前義太夫節保存会会長)に入門し、74年上野本牧亭で初舞台。芸団協新人奨励賞、清栄会奨励賞、伝統文化ポーラ賞優秀賞など授賞。重要無形文化財義太夫節総合認定保持者認定。義太夫節保存会会員、義太夫協会理事。「竹本越孝の会」を主宰している。

写真:福田知弘

鶴澤寛也さん女流義太夫三味線

つるざわかんや。1984年鶴澤寛八に入門し、寛也となる。豊澤雛代の預かり弟子を経て、鶴澤清介に師事。主宰する「はなやぐらの会」を通して橋本治さんとの交流を深める。義太夫保存会会員、重要無形文化財総合指定保持者認定。清栄会奨励賞、伝統文化ポーラ賞奨励賞など授賞。義太夫協会理事。国立劇場竹本研修講師、京都造形芸術大学非常勤講師も務める。