第1回/2018年1月16日(火)
シェイクスピアの作品すべてと
一夜で出会う、濃密な第一回です。
シェイクスピアのことば、魅力、不思議。
木村龍之介さんと、シェイクスピアの世界へ
飛び込みましょう。
シェイクスピア俳優の朗読で、
まずはシェイクスピアのことばの
ちからを感じ味わう初回です。
第2回/2018年1月30日(火)
シェイクスピアとは一体何者なのか、
なぜ飽きることなくその正体が追われるのか。
シェイクスピア研究の前線に立つ
気鋭のシェイクスピア学者・河合祥一郎さんと、
シェイクスピアの謎に迫ります。
シェイクスピアの韻律の美しさも、
声に出して、英語と日本語で味わう第二夜。
第3回/2018年2月14日(水)
シェイクスピアが生きたのは、
どんな時代、場所だったのか。
シェイクスピアの作品が上演された
当時の社会とは、演劇とは。
研究者でもあり演出家でもある河合祥一郎さんと、
シェイクスピアが生きた、演じられた
時代相に迫る第三夜。
第4回/2018年2月27日(火)
リア王が、笠智衆のようなお爺さんだったら?
ハムレットが、痴呆症の老人だったら?
古典を軽やかに読み替えて今の時代のものとする
橋本治さんならではの視点で、
シェイクスピアを自在に語ります。
橋本さんが詞を書き下ろした薩摩琵琶の曲
『城壁のハムレット』のDVD鑑賞で、
橋本ワールドのシェイクスピアに出会う第四夜。
第5回/2018年3月13日(火)
多様な解釈の余地があるからこそ面白い
シェイクスピア作品。それを、
「自分の記憶」を頼りに読み解いてみたら?
古典に現代の息吹を吹き込み続ける
俳優・演出家の串田和美さんと、
「テンペスト」の魅力に迫ります。
朗読会やミニワークショップで、
「K.テンペスト」の世界に入り込む第五夜。
第6回/2018年3月27日(火)
蜷川幸雄さんのシェイクスピアは、なぜ、
世界で評価され、また日本人のこころを掴んだのか。
演劇専門記者として日本の演劇を見続けた
山口宏子さんと、日本と世界の
シェイクスピア演劇の流れを見つめます。
蜷川幸雄さんに取材した当時のエピソードや
解説を交えたDVD鑑賞で、
蜷川シェイクスピア作品を追体験する第六夜。
第7回/2018年4月10日(火)
シェイクスピアシリーズの全訳を手がけ、
現在34作品目を翻訳中の松岡和子さんが、
四半世紀におよぶ原文と日本語との往復のなかで
見つけたシェイクスピアとは。翻訳とは。
シェイクスピアの作品を音読し、
音の響きと、込められた意味をひもとき、
魅力を体感する第七夜。
第8回/2018年4月24日(火)
400年前のものですが、
いきいきと「今」の作品として
現代人のこころを打つシェイクスピア。
シェイクスピアの今と昔を繋げる
演出家の木村龍之介さんと、演出の視点から
時代を超えるシェイクスピアの普遍性を探ります。
シェイクスピア俳優の音読で
詩としてのシェイクスピアの魅力にも触れる第八夜。
第9回/2018年5月15日(火)
シェイクスピアのなかで、ダントツで
魅力的な登場人物は、理屈抜きにオセローだ!
そう断言する、向井万起男さん。
そして、戯曲は、読むだけでなく、
演じることでこそ分かる魅力があるのだ、とも。
大学生活をシェイクスピア演劇に捧げた向井さんと、
『オセロー』より1幕を、クラスで演じましょう。
シェイクスピアの戯曲と、芝居をする楽しみを
熱く全身で体感する第九夜。
第10回/2018年5月29日(火)
劇中、多くの歌が使われているように、
シェイクスピアは無類の音楽好きでした。
いや、エリザベス朝時代の英国人全体が、
身分の上下を問わず、音楽好きだったそう。
シェイクスピア研究者の河合祥一郎さんと
「音楽」をテーマにシェイクスピアの時代に迫り、
当時の古楽器の生演奏で、
あの時代を耳で感じる第十夜。
第11回/2018年6月12日(火)
『ロミオとジュリエット』を、
鳥の「求愛のうた」を研究し、言葉の起源を
うたに見出す、岡ノ谷一夫さんと読み解きます。
進化生物学の視点からすると、
「ちょっとロミオは一途すぎる」とは?
ルネッサンス音楽にも造詣の深い「おかぽん先生」の
古楽器の演奏も一緒に楽しむ第十一夜。
第12回/2018年7月3日(火)
『ベニスの商人』はベンチャービジネスの話だ、
そう熱く語る、世界的ベンチャーキャピタリストの
村口和孝さん。シェイクスピアの人間理解を武器に
数々の企業を上場に導いてきた村口さんと、
『ベニスの商人』を読み解きます。
シェイクスピアの宇宙観から、シェイクスピアに学ぶ
ビジネスの鉄則まで広がる、第十二夜。
第13回/2018年7月10日(火)
シェイクスピアと『平家物語』。
この、書かれた時代も場所もちがう
異質なふたつの作品を、古川日出男さんが
黒澤明監督の『蜘蛛巣城』を介して語ります。
『平家物語』を現代語訳し、パワフルな
朗読セッションを続ける古川日出男さんと、
自分を広げる古典との出会いを探る第十三夜。
第14回/2018年7月24日(火)
全ての講義を振り返って、木村龍之介さんと
河合祥一郎さんが語り合います。
シェイクスピアの時代の姿を探る研究と、
シェイクスピアを今につなぐ演劇と。
昔と今とを往復しながら、より深く
シェイクスピアの世界と向き合う最終夜。